NTTの川島正久氏は、バルセロナで開催されたOCP EMEAサミット2026で、IOWNグローバルフォーラムの視点としてAI Computing Continuum(AICC)に関する講演を行いました。
同氏は、AmpereのSean Varley氏やOCPのAICCプロジェクトとともに、AICCがOCPコミュニティの戦略テーマとして急速に広がっている点を強調しました。
AICCは、クラウドからエッジまでを高帯域・低遅延のネットワークでつなぎ、地理的に分散した計算資源を統合し運用可能な基盤にすることを目指す取り組みです。
従来は大規模GPUクラスターやデータセンター拡大など「Scale」を中心に議論されてきましたが、今後は企業や自治体、大学、通信事業者、工場、物流など幅広い利用者のニーズに対応する必要があると説明しました。
また、AICCでは「Scale-Across」に加え、分散環境でデータや状態を同期する「Sync-Across」、企業・エッジとクラウドの間でリアルタイムアクセスを可能にする「Reach-Across」の3モデルを定義しました。
サミットでは「Hyperscaler Adjacents」という表現が繰り返し登場し、AICCがハイパースケーラーの計算空間を補完し、産業・エッジ環境へ接続する構想が示されました。
さらに、IOWNグローバルフォーラムが製造や金融、物流、通信などの垂直ユースケースからエンドツーエンドのアーキテクチャを検証し、OCPがオープンハードウエアの標準化枠組みを提供することで相互補完できると述べました。
OCPはAICCプロジェクトを立ち上げ、AIネイティブ無線アクセスやAIネイティブ・エッジのモジュラーMHSなどのサブプロジェクトを進めており、構想から具体的なエコシステムへ移行していると報告しました。
今後は、実用に結び付く課題・解決の物語や具体的ユースケース、導入可能なアーキテクチャを共同で作り込むことが次の段階になる見通しです。
議論は台北でのOCP APACサミットなど今後のイベントでも継続するとしています。
参照元:2026/07/15 「AI Computing Continuum: Why It Matters and What We Discussed at OCP EMEA 2026」 https://iowngf.org/ai-computing-continuum-why-it-matters-and-what-we-discussed-at-ocp-emea-2026/
このニュースへのリアクション
このニュースをどう受け止めましたか?


このニュースにコメントする