通信事業者はカナダ、欧州、アジア太平洋など各市場で売上成長の難しさに直面していると、楽天シンフォニーのSVP兼グローバルセールス責任者サンディープ・アローラ氏は述べました。ネットワーク投資や技術サイクル、変革プログラムといった従来の対応では効果が出にくい一方、問題の本質は実行力ではなく事業モデルだと指摘しています。より良い通信品質は「顧客が離れない理由」になりにくく、加入者獲得は競争の取り合いになっているため、ARPUの低下や利益率の圧迫が起きるとしています。
また、PwCが50超の市場を分析した結果として、インフレ調整後のARPU低下とコスト上昇が同時に進み、料金転嫁が難しいことを紹介しました。CAC上昇とLTV低下が進み、ユニット単位で収益が出ないビジネスモデルは効率化だけでは解決できないとしています。
今後の方向性として、(1)ユーティリティ型の自動化・低コスト運営、(2)エコシステム型で接続を入口に関係を拡大、(3)他社が上に構築できるプラットフォーム化の3案を挙げました。さらに、通信会社が持つ膨大な直接課金の顧客関係と行動データを「満足」ではなく「忠誠」に結びつける必要があると論じています。
楽天は1997年のオンライン市場から顧客関係を重視し、接続を既存のエコシステムの増幅装置として位置付けてきたと説明しました。楽天モバイルは単独契約に比べ、複数サービス利用者の年間収益が13.5倍になることや、複数サービス利用による解約率が単独利用の1%になるとしています。加えて、2026年度第1四半期に初めて営業利益を計上したのは、ネットワーク収益性の改善ではなく、1000万人規模の加入者を前提にしたエコシステムによるものだと述べました。
参照元:2026/06/23 「A New Growth Playbook for Operators: From Connectivity to Ecosystem」 https://symphony.rakuten.com/blog/a-new-growth-playbook-for-operators-from-connectivity-to-ecosystem
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