DTW Ignite 2026の会場で、Dellの通信システム担当CTOマニッシュ・シンが、RAN(無線アクセス網)の技術進歩と商業面での進展が難しい理由を説明しました。
同氏は、Massive MIMOが導入地域で2〜4倍の容量向上をもたらし、条件が合えば浸透率が約80%に達するなど、技術として成果は出ていると述べました。
一方で低帯域ではアンテナ要件が膨らみ、消費電力が増え、上りが制約となって期待する性能を出しにくいことや、都市部以外では効果が急速に薄れる限界も指摘しました。
さらに、RAN近代化で語られる「AI in the RAN」と「AI on the RAN」は別物だと整理しました。
前者は保有スペクトルから得られる効率を高め、後者は推論をエッジで行う分散型AI基盤であり、エッジだけでは文脈不足になるため上位ネットワークとの連携が必要だとしました。
また、業界が選んだ指標が不十分で、解約率やARPUでは獲得コストや価格競争後の収益性が見えないとし、獲得コストに対するライフタイムバリューを重視すべきだと述べました。
AIについてもトークン消費量ではなく、投資が利益に反映される「AI EBITDA」に近い観点が必要だとしました。
同氏は、次の成長には工学起点の意思決定から事業成果に直結する技術ロードマップへ転換し、医療や石油・ガス、物流など垂直業界のダウンタイムや業務成果に焦点を当てるべきだと語りました。
参照元:2026/08/13 「The RAN’s Real Problem Isn’t Technology – It’s the Business Case」 https://symphony.rakuten.com/blog/the-ran-has-a-real-business-problem
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